競馬には、牝馬限定競争というカテゴリーがあります。人間と同じように、一般には牝馬のほうが牡馬よりも競争能力が劣ると言われています。ですから、牡馬と牝馬とが一緒に参加する牡牝混合レースでは、牝馬の斤量は2kg軽く設定されています。それでも牝馬が1等賞を獲るのは大変です。そこで、「牝馬にも競走馬として活躍する舞台を与えようじゃないか!田中君!」とJRAのエライ人が高らかに宣言したそうです。多分・・・。
そんな牝馬限定戦ですが、中山牝馬ステークスのように、はっきりと牝馬と銘うっているレース。桜花賞やスイートピーステークスなどように、花の名前で女の子向きであることをアピールするレース。なかなか牝馬限定戦らしいレース名がそろっています。しかし、異色なのは「エリザベス女王杯」です。いかにも強そうな感じで迫ってくるので、私思わず膝まずいてしまいそうになりました。
「エリザベス女王杯」は女王様決定戦といってもS嬢を決めるレースではないことは言うまでもありません。何せサラブレッドはムチを入れられるほうです。つまりM女決定戦なわけです。嘘です。
・・さて冗談はさておき、史上最強(?)のM牝馬はどの馬か?これは、文句なしに「グロリーシャルマン」です。この馬、騎手がムチを入れると尻尾をグルグル回す癖がありました。一説には、「尻尾がプロペラの役割を果たしていたんじゃないか?」とも言われました。しかし私は異を唱えたい。「かの馬は断然M女である!」そう高らかに宣言したいのであります。
さぁ最後の直線勝負、騎手は彼女の闘志を呼び覚まそうとムチを入れます。
「ピシッ!」
「いや~ん」(尻尾くるりん・・・)
「バシッ!」
「あん、痛いっ!」(尻尾くるりん・・・)
「ピシッ、ピシッ、ピシッ!」
「もうダメェ~!」(尻尾くるりん、尻尾くるりん、尻尾くるりん・・・)
「どうだ?感じるか?」
「いや~ん、聞かないで~ん」(尻尾くるりん・・・)
こんな感じに見えたわけです。その後もレースのたびにSMプレーに興じ一部のコアな競馬ファンの間で愛されました。そんな彼女も今では引退し、北海道の牧場で幸せに普通のお母さんをやっています。よかったなぁ(ToT)・・・(←ここにもコアなファン発見。)
茂雄
うまなみTOP | | |