最近では、海外旅行に行くなどというのはアタリマエの世の中になりました。政府間はもとより、市民レベルでも国際交流が盛んです。競馬界とて例外ではありません。
世界を舞台に活躍する競走馬はモチロン、文字通り世界を股にかけ活躍する種牡馬も増えました。
これは、海外から輸入された種牡馬という意味だけではありません。北半球と南半球とを行ったり来たり、それぞれ春の種付けシーズンで1年中牝馬の相手をするという種牡馬たち=シャトルサイアーも増えているという話です。
しかし、よく考えついたものです。地球は北半球と南半球とでは季節が逆というところをモレナク利用しちゃったわけですから。まったくニンゲンというのは、実に賢く残酷なものだとあらためて実感します。
なんせ人気のシャトルサイアーともなると、年間350頭以上の牝馬へ種付けを行うことになります。単純に言えば『毎日種付け=毎日SEX』ということです。並大抵の種牡馬では勤まりません。
世界的にもっとも有名なのはデインヒルでしょう。ヨーロッパ、アメリカ、日本、オーストラリアなどでGⅠ馬を輩出し、イギリス・フランス・オーストラリアで種牡馬成績№1(リーディングサイアー)に輝きました。
日本産馬では、第1号のフジキセキを皮切りに、バブルガムフェロー・タヤスツヨシ・ジェニュインなどサンデーサイレンスの後継種牡馬が南半球でも種付けをしています。そして、GⅠウイナーも出しているのですから立派なもんです。
さて、そんなシャトルサイアーになるためには次のような条件が必要になるでしょう。
結局は、「健康で図太いSEX大好きな馬」ということですね。
これを聞いて、『あ~庶務課の鈴木係長みたいな油ギラギラのスケベね・・・』なんて思ったアナタ。単なるスケベじゃいけないのです。世界から声がかかる種牡馬という条件を忘れてもらっては困りますよ。
茂雄
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