競走馬と騎手とのコンビはよく語られるところです。
牡馬では、ディープインパクトと武豊・シンボリルドルフと岡部幸雄・ミスターシービーと吉永正人などが有名なところでしょうか。この3頭は、競争生活の中で一度も他の騎手とのコンビはありません。真の友情とどこかダブるものがありますね。
牝馬との間でも、ヒシアマゾンと中舘英二・エアグルーヴと武豊などが有名です。しかしこの2頭実は、別の騎手が跨ったことがあるのです。つまり浮気しちゃった、されちゃったというわけです。
ヒシアマゾンの場合、20戦中18戦までが中舘騎手とのコンビでした。2回あった過ちの相手は、江田照男騎手と河内洋騎手です。
最初の浮気は、中舘騎手が所属厩舎のアサヒジュピターに騎乗するために、他の競馬場に行かなければならなくなったのが原因と言われています。そこでアマゾンは、泣く泣くイカツイ顔の江田照男騎手に身をゆだねたのです。
「許してくれ、アマゾン。俺の立場をわかってくれ。」
「仕方ないわ・・・じゃあテルオと寝ていいのね?」
「辛いがやむをえないな。」
「エイジのバカッ!」
そんな会話が2人の間にあったそうです。嘘です。
そして2回目は、前走で進路妨害を犯しアマゾンを降着させてしまった中舘騎手に替り、牝馬に乗ったら当代随一という河内騎手に抱かれました。
「私、ヒロシと付き合うことになったの。」
「そ、そんな、ヒドイじゃないか!」
「エイジ、もうあんたのテクじゃ満足できないの。」
「そっか、そこまで言われちゃしょうがないな。」(泣)
そんなことがあったのです。そして、それを最後にヒシアマゾンは引退しました。本当に中舘騎手とのお別れになってしまったのです。
対するエアグルーヴは、19戦して14戦で武豊騎手が跨りました。それ以外の5戦中2戦が横山典弘騎手で、これは武騎手が騎乗停止になったことが原因ですからやむをえないところです。しかし、残り3戦は武騎手が別の馬を敢えて選んだというのが真相なのです。
「グルーヴ、君のことは好きだが他にも好きな男がいるんだ。」
「はぁ?何それ?」
「スマン、俺って実は両刀使いなのよ~。」
「え~!?」
エアグルーヴは開いた口がふさがらなかったそうです。
モテ騎手とのコンビ、時には大変な思いをするってことでしょうか。
騎手と牝馬との関係って難しいんですねぇ・・・ニンゲンの男女関係と一緒???
茂雄
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