日本には各地域それぞれ伝統の行事やお祭りがある。
その中には「けんか祭り」や「裸祭り」のように男らしさというものを売りにしているものがあったりする。
その中のひとつ、1000年以上も続くとされる伝統行事、岩手県奥州市の「黒石寺」で行われる「蘇民祭」というものがある。
ふんどしと足袋姿で冬の夜の寒い中、水掛け合ったり、蘇民袋というものを奪い合ったりと男らしいことをするわけなのですが、
今回問題となったのは、そんな伝統行事である「蘇民祭」のポスターだ。
その観光用のポスターを毎年のように、JR駅構内に貼ろうとしたところ「男性の裸に不快感を覚える客が多い」という理由で掲示を拒否されたのだった。
どのようなポスターかというと、プロレスラーのような体格で、ものすごい髭と胸毛を擁した男とその後ろに数人のふんどし姿の男達が並んでいるものだった。
JR東日本盛岡支社は「セクハラが問題になっている中、公共の場での(今回に限らず)ポスター掲示の基準は厳しくなっている」と説明している。裸自体が悪いわけではなく「胸毛」に不快を感じる女性が多いという。
1000年以上も続く伝統行事だが、男らしさの象徴のひとつでもある「胸毛」が拒否されてしまうのだ。伝統行事は伝統行事、現代社会は現代社会ということなのだろうか。
商工観光課長は「観光客が減るかもしれないが、市内に集中的に貼ったり、首都圏の観光施設に掲示をお願いし、蘇民祭を盛り上げたい」と話している。
盛岡市内にはこの胸毛の男のポスターがあちこちに貼られていくのだろうか。
■黒石寺「蘇民祭」
開催日時:平成20年2月13日(水) 夜10時~翌早暁
記事のURL: https://fuzoku.sh/news/sonota/0050/index.html
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