梅雨・・・ちょっと鬱陶しいけれど、台風や昨年の“ゲリラ豪雨”と違って、あまり大きな風水害も起こらないし、どこか情緒のあるこの時期、アタシは結構好きだなぁ。
紫陽花(あじさい)も綺麗だしね。
雨の中、道端の花を見ると、なんだか嬉しそうに見えないかしら?
水とお日様、これが無ければ植物もアタシ達もみな生きられないんだもんね。
そんな思いに耽る時期でもあるの。
さて、“雨降って地固まる”という諺は勿論ご存知よね?
“災い転じて福となす”ともちょっと似ているけれど、身近なことだと、“喧嘩してもっとお互いを知り、円満になった”・・・そんな経験はないかしら?まさにそれよね。
アタシは商売柄、沢山の“お悩み相談”を受けます。
その時によく“雨降ってゴミ流れる”というフレーズを使うの。
何かでトラブった時、対立する相手以外に、協力してくれる人、見て見ぬふりをする人がいるでしょう?
“人間関係のお掃除をするいい機会なのかもしれない”そういう意味で使っているの。
その時は辛いけれど、止まない雨はないからね。
昔読んだ小説にね、カップルが喧嘩をして仲直りをするというストーリーの中で、部屋に“紫陽花を活けて相手を待っている”という場面が有ったの。
「なんで花なんか飾ってるの?」
「紫陽花を音読みしてみて。」
「し・よう・か」
“仲直りのエッチをしようか?”ということなのです。
ま、実際やったら気障かもしれないけれど、小説の中とはいえ、このカップルがすごく羨ましかったわ。
やはり、良い人間関係を作る、保つには知恵が必要よ。
雨が降った時ほどそれが試されるのよね。