では今回は“甘酸っぱい編”をご紹介するわね。
アタシが高校生のころ、他校の女の子から告白されてね、インターネットはおろか、携帯もない時代。友達からということで、少しの間“文通”(あぁ、懐かしい響き)したことがあったの。
可愛い子だったんだけど、うすうす「自分はゲイじゃないか?」って感じてたしねぇ。
彼女は転校して、お互い大学生になった頃まで文通は続いたけれど、徐々に疎遠になってアタシは申し訳ないけれど、彼女のことはすっかり忘れていたわ。
それから長ぁ~い年月が過ぎ、なんと先日彼女からメールが来たのよ!
アタシのお店のホームページを偶然見つけたそうなの。
ちょっとした勇気が必要だったでしょうね・・・。
とっても嬉しくそのメールを読んで、お返事も書いたわ。
そしたら、またメールが来て「私もまだ独身です。」とか「お店に伺ってみたい。」とか綴られていたの。
アタシだって会ってみたいし、当時の話もしてみたい。
でもね、お返事はしなかったの・・・。
だって、彼女の記憶の中のアタシはスラリとした“男の子”。
ま、体型の変化はしょうがないとして、お店で“激しくオネエなアタシ”を見てがっかりするんじゃないかと思ったのよ。
これは“自意識過剰”かもしれないわね・・・でも、アタシは会わないことを選んだの。
もし不意に御来店されたら、その時はその時だわ。
“今のアタシ”で接する覚悟よ。
あぁ、切ないわぁ~。
ゲイになっちまったばかりに・・・。
次回はこのタイトルにする決め手となった、不愉快な経験を語るわよぉ~。
つづく