今回もお花ネタを・・・。
とある初老の男性のお客様が「ママ。ラクスパーって知ってる?」とアタシに聞いたの。
「何それ?」
って言ったら、「俺の誕生花なんだ。」って照れくさそうに答えたの。
後日、お花屋さんを訪ねてみたら案外お安くて、しかも丈夫で持ちの良いお花だったの。
多分誕生日当日には来ないなと予想して、前後二日くらいに来ればいいやと思いつつラクスパーの花束を用意。
予想的中!二日後に御来店。
ちょっと枯れちゃってたんけど、「はい!これ。」って渡したら、アタシの顔も見ずに無言で受け取って、あとはずっとぶっきらぼうだったの。
そういう人なのよ。ま、照れ屋さんなのよね。
それから暫くして、またその方が御来店。
いつも文庫本を手にしてらっしゃるんだけど、その本を忘れて帰ったのよ。
「何を読んでるのかしら?」と開いてみたら、何とアタシが贈ったラクスパーの押し花を“栞”にしてたの。
この方とは生涯のお付き合いになるわって思ったわ。
勿論、見たことは内緒にしてるけどね。
お礼が言いたい、お詫びをしたい、どうしてるか気になる・・・などなど、連絡を取りたいんだけど勇気が無くてついつい疎遠に。
アタシにもよくあることよ。
でも、きっと不意の連絡は相手も嬉しいんじゃないかしら?
実際に会う、電話をする、メールをする、手紙を書く・・・。
ま、方法は色々あるけど、こんな時こそ今まで自分がしてもらって嬉しかった、心地よかったことの出番なんじゃないかしら?
特に年始のこの時期、良い機会なんじゃないかしら?
世の中捨てたもんじゃないわよ。
2009年、読者のみんなに幸あれっ!!!!
「ともんに幸あれ!!」 おしまい